top of page

BCP策定時についつい見落としてしまう項目、論点について⑤~重要業務の選定 社会的影響・批判~

静岡県BCPモデルプラン『3.01 重要業務を決める』では現状の事業・業務の現状分析、状況を確認するためのもので、ここで業務停止による影響などを検討するツールではありません。しかし敢えてこのツールの使用について枠を広げてみようというのが今回の試みになります。


重要業務の選定で判断要因として社会的影響・批判がありますが、こちらについてどのようの考えればよいのか考察します。

自社で製造・サービス提供を行っている事業が社会的に影響を与えるのか、事業がストップし製造・サービスの提供ができなかった場合、どのような社会的批判を受けるかは、その事業や業務、製品・サービスにどのような

価値(value)があるか着目する必要があると思います。

その価値(社会的価値というべきか)を判断するうえで、社内的には全体売り上げに占める割合だったりしますが、対外的な価値としては自社のかんばん製品・サービスというブランド(コーポレートブランドなども含む)や

自社製品・サービスの市場シェア、取引先や一般消費者の購入行動やサービス提供への影響ということでイメージできるかと思います。


BCPにおける重要業務の選定 社会的影響・批判について
重要業務の選定 社会的影響・批判について


この価値については自社で行っている事業・業務によって大きく変わることになりますが、例えば自動車産業に関わる業務で部品製造を請け負っている会社であれば、当然サプライチェーンに組み込まれた存在であって、1社の出荷遅延でサプライチェーン全体がストップしてしまう可能性があることからその価値は少なからず大きいと思います。

またメーカーであれば一般消費者に広く販売している製品の供給責任に対する影響や批判は大きくなると思われます。この影響や批判について何を基準に比較するかですが、それは市場でのシェアや利用者数、市場や消費者にとっての必要性や緊急度などが挙げられると思います。またその社会的影響や批判について販売手法(直販、販売店経由)だったり、認知度・ブランド力などでも大きく変わってくると思われます。


対外的な価値を判断するための項目をまとめてみると

・ブランド(社会的認知度・イメージ)

・市場シェア(全国、地域、製品別等)

・取引先への影響(これは『取引先との関係』で検証している)

・市場・消費者への必要性(日常生活用品、嗜好品等)

・市場・消費者への緊急度(日常的に使用する製品、生命や財産を維持するための製品・サービス等)

・販売手法(販売に関わる利害関係者について 等)

が挙げられると思います。*当然ほかにも判断する項目はあると思います


これらの項目で定量的・定性的な判断を行うには、それぞれの項目によってさらに判断基準を定義して検討する必要があります。


Comments


過去投稿記事
Archive
Search By Tags
Follow Us
  • Facebook Basic Square
  • Twitter Basic Square
  • Google+ Basic Square
bottom of page