top of page

BCPの重要度と緊急度について


BCPの重要度と緊急度
BCPの重要度と緊急度

平時の事業活動では売上、利益を目的とした活動が重要視されることとなります。売りが絵が伸びていくことで事業活動の規模や範囲が拡大し、それに伴う組織的な活動の向上や対応すべき間接的な活動も増えていきます。

しかしながらその組織的な活動に求められる体制を構築していくことは時間的にも人材的にも知識的にも取り組んでいくのが難しいという課題が出現します。最近では人的資本経営という言葉も取りざたされていますが、平時の社内体制を構築し、会社が中長期的にも発展していくためには取り組まなければならないことがわかっていることでも前進させることに躊躇しているのが中小企業の現状です。

こと、災害発生時での活動を想定し、事業を再開させることを目的としているBCP:事業継続計画においてはさらに優先度が低く、いつ起こるとも限らない、被害が発生するかもわからない災害のことなど取り組んでいられないというのが実状かと思います。

このような考えをお持ちの経営者や担当責任者の方について、私としては非常に残念な想いしかありません。本質的に会社を発展、維持していく上でリスクマネジメントを含む取り組みは非常に重要であり、かつ非常時には緊急性が求められる事案であるにもかかわらず、そのための取り組みを優先度が低いと判断することは『戦いの前に戦う準備をしていない状態』と等しいものです。

それ相当の準備を行い、少ない被害で敵に勝利するための戦略もなく、兵站もない状態で理不尽にも降りかかる火の粉に立ち向かうことと同じです。いざという時に立ち向かえる組織をリアルな災害を想定してBCPの教育、BCMSを構築を平時に行っていくことは、戦いの準備を着々を進めていくことと同じです。

しかしその力を蓄えるには時間と労力がかかります。すでに南海トラフ地震の発生までのタイムリミットは今までの認識と異なり、大幅に短縮されました。すこしでもBCPへ取り組むこと、訓練や演習を通じた経験学習を進めることしか、災害という理不尽な敵に立ち向かうすべはありません。

Comments


過去投稿記事
Archive
Search By Tags
Follow Us
  • Facebook Basic Square
  • Twitter Basic Square
  • Google+ Basic Square
bottom of page