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BCP策定時についつい見落としてしまう項目、論点について⑨~目標復旧時間・レベルの検討~

静岡県BCPモデルプラン【様式4】目標復旧時間・レベルの検討では事業影響度分析の一つである目標復旧時間と目標復旧レベルの検討を行いますが、そもそも事業影響度分析とは何かを確認しましょう。


静岡県BCPモデルプラン ガイドラインにも書かれていますが、『金額ベース』『信頼』等で検討することになっています。

平時行っている事業・業務・作業が停止したことにより

・時間の経過がもたらす損失がどの程度になるのか、

・その損失がどの程度になると事業を継続(存続)できなくなるか、

・どの程度までに復旧すべきか

 を検討するのが事業影響度分析になります。


ここで言う『損失』や『どの程度』という言葉の定義を考えてみます。

『損失』の意味としては自社保有の経営資源、取引先や協力業者といった外部資源へ与える金銭的損失や信用といったこととして捉えることができると思います。事業規模(内部:売り上げや利益 従業員数、ブランドイメージ 等 外部:製品・サービスの市場シェア・緊急度、取引先や協力業者の数 等)が大きければ停止することで波及する影響の広がりは大きくなります。その影響により被る経済的損失が内部及び外部に与える影響を総称して定義することとします。


また『どの程度』の意味としては『金額ベース(売上・利益の損失 活動経費:人件費などの流動費+固定費 借入金返済等)』を定量的に判断し、『信頼(取引先や協力業者、ブランド等)』を定性的に判断することで影響度を分析しています。


解説にもある様に定量的に判断できる『金額ベース』、定性的に判断する『信頼』という2軸を使ってこのツールの使用についての考え方を考察してみましょう。


目標復旧時間・レベルの考察
静岡県BCPモデルプラン 目標復旧時間・レベルの検討

これまでに重要業務の選定を行ってきましたが、ここで検討した判断要因から決定した重要度の優先順位が検討するのに大いに役立ちます。『金額ベース』については売上・利益への影響、資金繰り、『信頼』については得意先との関係、社会的影響・批判が該当します。それぞれの業務に対する影響をそれぞれの判断基準(時間軸、特定の判断基準)で検討していますので、これらを使用して目標復旧時間・レベルを検討できます。詳しくは次回に説明します。

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