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Xコメント集③ 多様な影響に関する検証の不足

日本のBCMSの想定インシデントは自然災害が主だが、そろそろ近隣諸国や日本で起こる戦争、移民増加による社会不安、テロ等も含める必要が出てきた。これまで地震や噴火、水害、パンデミックは幾度も経験してきたが、それでも対策は進まない。戦争や社会不安には全く経験ないため、全く対応ができない。


戦争や社会不安、テロが発生した場合の日本企業への影響がどの程度のものになるのか、戦争は日本全国を巻き込むが、テロの種類にもよるがその活動は大都市を主とする特定地域での対応が求められる。企業が個別に対応するセキュリティーコストは増大、ますます財務状況がひっ迫する可能性がある。


求められることはまず日本国内の社会不安を取り除く対策、対応であり、安心して企業活動が行える環境を整えることであると同時に周辺地域での戦争抑止が必要である。この外的要因は想像以上に企業への影響を与え、経済活動を長期に中断、阻害させる要因となるが、効果的な対策を一企業では持ちえない。


ここで考えることはそれらの外的要因をどれだけ受け止められる状態を発生前に構築するかである。これは基本的に自然災害による影響でも同じことが言えるが、リスクの発生と影響を予測、発生確率を低下させる対応と発生した際の影響を低減させる対策を行うことで事業継続を可能な限り行うことができる。


これらの対策にも限界があることから現時点での経営状況や規模、事業への影響度を多くの想定シナリオによって緻密に検証する必要がある。 現時点でのBCP策定時に行う事業影響度分析やリスクアセスメントから導き出すアウトプットにはこの視点が不十分であり、検証するための手法の研究が急務である。


BCPを策定する際に検討する外的、内的要因の影響について、軽んじられている傾向を否めない。また定量分析でも評価の基準に明確な指標がない、どのように評価するかなども専門家でも意見が分かれるところである。これらの分析評価基準は相当数、蓄積されているはずで統一した見解が求められるところだ。

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